面接の最後に必ず聞かれる「何か質問はありますか?」という逆質問の時間
「特にありません」で済ませてしまったり、当たり障りのない質問で終わらせてしまったりしていませんか?
逆質問は、面接官に熱意をアピールする場だと思われがちです
しかし、本来の役割はそれだけではありません
逆質問は、入社してから「こんなはずじゃなかった」と後悔しないために、入社前の今しか確認できないことを確認できる、貴重な時間でもあります
実は私自身も、ある転職で逆質問をしそびれたことにより、入社後に大きなギャップを経験しました
「聞きにくいかもしれない」「聞かなくても何とかなるだろう」と思って踏み込めなかった質問が、後々になって大きな後悔につながることを痛感しました
この記事では、私が内定承諾前に聞きそびれて後悔した「逆質問」を3つ、実体験をもとに紹介します
逆質問がいかに大切かを知っていただき、同じ後悔をする方が一人でも減ればと思います
上場企業グループ会社の人事部で、中途採用を担当しているドゥラです
前職では、税務会計事務所に7年間勤務
人事労務コンサルタントとして、数百人規模の人事・労務・採用支援に携わってきました
現在は「採用する側」として、中途採用の書類選考・面接・人材要件設計を実務で担当しています
一方で私自身も、20代で3回の転職を経験し、年収は計300万円アップ
採用担当者の評価基準を理解したうえで転職を経験しているからこそ、書類選考・面接で「本当に見られているポイント」を具体的にお伝えできます

会計事務所への転職で痛感した「逆質問」の重要性
これは、会計事務所へ転職したときの話です
社内・配属先の雰囲気や就業時間について、面接の段階でしっかり確認しておくべきでした
しかし、当時の私は聞きそびれてしまい、入社後にそのツケを払うことになりました
具体的に聞きそびれて後悔した内容を、3つに分けて紹介します
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① 仕事にマニュアルがあるかどうか
まず聞きそびれたのが、「仕事を進めるうえでのマニュアルがあるかどうか」です
入社してみると、業務のマニュアルは存在しませんでした
そのため、分からないことは一から周りに聞きながら、自分なりにマニュアルを作っていくところからのスタートとなりました
当然、教育体制が整っている環境に比べると、覚えるスピードも効率も大きく落ちます
本来であれば、もっと早く仕事を覚えて成果を出せていたはずの時間を、マニュアル作りに使うことになってしまいました
面接の段階で「業務のマニュアルやOJTの体制はどの程度整っていますか?」と一言聞いていれば、入社前に心構えができたはずです
マニュアルがないこと自体が悪いわけではありませんが、「知らずに入る」のと「知ったうえで入る」のとでは、入社後の受け止め方がまったく違います
特に未経験の業界・職種へ転職する場合、教育体制の有無は立ち上がりのスピードに直結します
求人票には教育体制について書かれていないケースも多いため、面接の場で自分から確認する意識を持つことが大切だと感じました

② 周りに気軽に聞ける雰囲気かどうか
2つ目に聞きそびれたのが、「周りのスタッフに気軽に質問できる雰囲気かどうか」です
①で触れたとおり、マニュアルがない中で仕事を覚えるには、周囲に質問しながら進めるしかありません
しかし、実際に配属された部署は、日中から残業がちで、周りのスタッフも常にバタバタと忙しくしている状態でした
そのため、分からないことがあっても気軽に聞ける空気ではなく、質問するタイミングを見計らうだけでも一苦労でした
マニュアルの有無と、周りに質問できる雰囲気は、セットで確認しておくべきポイントだったと感じています
「分からないことは周りに聞きながら覚えれば大丈夫」と思っていても、その「周り」が忙しく余裕がなければ、成り立たないからです
面接では「配属予定の部署は、分からないことをすぐに質問できるような雰囲気ですか?」と聞いておくことをおすすめします
会社全体としての雰囲気と、配属される部署単位の雰囲気は、必ずしも一致するとは限りません
面接官が会社全体の話しかしてくれない場合は、「配属予定の部署に限定すると、どうですか?」と一歩踏み込んで聞くことも意識しておくとよいでしょう
③ 配属先部署の実際の残業時間
3つ目は、「配属される部署の、実際の残業時間」です
求人票には「平均残業時間15時間」と記載がありました
しかし、実際に配属された部署の周りのスタッフは、平均して45時間ほど残業をしている状態でした
求人票の「平均残業時間」は、あくまで会社全体や全社員の平均であることが多く、部署やチームによって実態が大きく異なる場合があります
今回のケースも、まさにそれでした
「求人票に書いてあるから大丈夫」と思い込み、配属先部署の実態までは確認しなかったことが、入社後のギャップにつながりました
面接では「求人票には平均残業時間◯時間とありますが、配属予定の部署の実際の残業時間はどのくらいですか?」と、部署単位で具体的に聞いておくべきだったと感じています
求人票の数字を鵜呑みにせず、「その数字は誰の平均なのか」まで踏み込んで確認する
これだけで、入社後のギャップをかなり減らせると実感しています
まとめ|逆質問は「入社後の自分」を守るための質問
今回は、私が会計事務所への転職の際に、聞きそびれて後悔した逆質問を3つ紹介しました
・仕事にマニュアルがあるかどうか
・周りに気軽に聞ける雰囲気かどうか
・配属先部署の実際の残業時間

いずれも、聞きそびれたことで、入社後に「聞いておけばよかった」と後悔することになった質問です
逆質問は、単なる「熱意アピールの場」ではありません
入社後の自分を守るために、入社前にしか確認できないことを確認する、貴重な機会です
「聞きにくいかもしれない」と遠慮してしまう気持ちも分かりますが、聞かずに入社して後悔するよりも、聞いて納得したうえで入社を決める方が、はるかに前向きな選択だと思います
また、逆質問で具体的な内容を聞くことは、企業側にとってもマイナスにはなりません
むしろ「入社後の働き方を具体的にイメージできている人だ」と、前向きな印象につながることも多いです
遠慮して当たり障りのない質問で終わらせるより、自分にとって本当に必要な情報を確認する方が、結果的にお互いのためになります
これから面接に臨む方は、ぜひ「入社後の自分が困らないために、今、何を聞いておくべきか」を一度考えてみてください
その一つひとつの逆質問が、入社後の納得感につながっていくはずです
「聞くべき逆質問」を自分ひとりで洗い出すのは、意外と難しいものです
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